倍返し その1

前回まで数回にわたってドテン注文の解説をしてきましたが、今回はその延長線上にあるもうひとつの禁じ手、倍返しです。初心者の方が発動することはほとんどないと思いますが、知らずにやってしまうとかなり危ないので解説しておきたいと思います。

ドテンの意味についてはバックナンバーをご覧いただくとして、ここでいう倍返しとは、ドテンの時に損切りをしたポジションの倍額を投資することです。それでは、ここでも実例を交えて解説しましょう。

ここまでずっと使ってきた110円の買いポジションを例に解説します。円高が進行して109.50に到達したところで損切り、そこから切って返してドテン注文を入れ、今度は109.50の売りポジションを建てます。倍返しなので、ここではロット数を倍にします。なぜ倍にするのかというと、前回の損切り分を同じ取り返しやすいようにするためです。

ひき続き、ドテン+倍返しについての解説です。

倍返しというと某テレビドラマで流行語にもなった名台詞ですが、そのドラマでも主人公は倍返しをしてしまったばかりに左遷の憂き目に遭いました。

FXでの倍返しも、うまくいけば損失を取り返す勢いで利益を出すことができますが、うまくいかなかった時は前回の損失に2倍分の損失を上乗せすることになります。

ドテン注文の解説をした時に往復ビンタについて触れましたが、ドテンの倍返しで失敗をすると往復ビンタの復路にあたる2回目のビンタは倍の威力となるわけです。

よくFXの専門家や投資家のブログなどで倍返しという言葉が登場するので当たり前の手法のように見えることもありますが、彼らは専業トレーダーに近いような生活をしている人たちなので、ドテンや倍返しをしたとしても機能するのであって、兼業トレーダーや初心者はやめておいた方が良いと思います。




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