FX注文方法 成行

複数の注文方法を覚えておくことは、自分の読み通りに取引を進めやすくなるとともに、チャート分析に時間を取られたり、知らない間に相場が暴落して損害が出るなどのリスクを抑えるといった、リスク管理の意味でも覚えておいたほうがいいとお伝えしてきました。また、新規で発注する方法もご説明しました。

そこで、今回からは成行や指値など、様々な注文方法を順に、軽く説明していきたいと思います。

まず最初に、最もオーソドックスな注文方法であろう成行をご紹介します。

成行とはその名の通り、自分が「今だ!」と思った瞬間に買い注文もしくは売り注文を行うことです。

どういうことかというと、FXの市場は秒単位で通貨の相場が上がったり下がったりします。その為替レートの刻一刻と変わる売値と買値を見ていて、「今買おうかな」とか「今売りたいな」と思う瞬間があるはずです。その瞬間に売買注文を発注することで、成行注文を完了したことになります。ちょうど築地(今は豊洲)で見るような競りみたいなものです。

複数ある注文方法の中で、この成行が最も基本であるとともに、初心者にとって最もわかりやすく扱いやすい注文方法といっていいでしょう。

注文について少し補足すると、発注した売買注文が通ることをFX取引では約定といいます。注文は出したら終わりではなく、約定できて初めて取引成立となるので注意が必要です。

なぜ注意が必要かというと、この約定は100%自分の思い通りにできるかというとそうでもないからです。相場で急激な値上がりや暴落など、何かしら大きな変動が起こったために注文が通らない場合や、約定拒否が発生する可能性があります。

また、成行注文では注文が滑る現象(スリッページといいます)が発生する場合もあります。注文が滑るとは、リアルタイムで動く相場を目視しながらの発注となるために、自分が購入したいと思ったレートと実際のレートが少しずれた状態で約定することをいいます。

約定と注文が滑らないことをできるだけ確実にするために、FX取引業者が提供するサービスには高い約定率と、動作が軽くて落ちにくく、刻一刻と変わるレートをリアルタイムでチェックできるツールが求められるわけです。

成行注文が主な人は、これらの点を重視してFX取引業者を選び、取引しているように見受けられます。





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