FX=ギャンブル説について その1

投資本やネット上の記事などを見ていると、数ある投資商品の中でFXはいつも「ハイリスク・ハイリターン」に分類されます。中にはもっと過激な「ほぼギャンブル」と表現されることもあります。

確かにバイナリーオプションは「丁半ばくち」と何が違うのかと思うことはありますが、通常のFXトレードにおいてはギャンブルだと思うことはありません。むしろ外国為替市場という世界最大の市場を舞台に最も公平な投資を行っているようにすら思います。なぜ公平なのかと言いますと、株のようにインサイダー情報があるわけではなく、世界中の誰もが同じ情報とチャートをもとにトレードを行っているからです。同じ条件で投資ができるものは実は意外に少なく、この公平さはFXのとても大きなメリットだと思います。

しかし、ハイリスク・ハイリターンであることは投資の方針によっては指摘が当たっている部分もあります。もちろんミドルリスク、ローリスクにするような投資方法もあるので、FXが少しでもハイリスクではない投資となるような方法について考えてみたいと思います。

FXがハイリスク・ハイリターンだと言われるのは、高いレバレッジをかけてデイトレードをするようなイメージがあるからだと思います。さらに高速売買としてスキャルピングもありますが、実はスキャルピングはそれほどハイリスクな投資術ではなく、むしろローリスクな投資術であると位置づけられています。

それでは、まずはスキャルピングによるローリスク投資について考えてみましょう。ご存知のように、スキャルピングとはごくごく少ない利益を何度も取りながら利益を積み上げていく投資方法です。近年の売買システムが進化したことで一般投資家も手軽に行えるようになってきたもので、自動売買ツールを使ってスキャルピングをすることも難しくなくなっています。

スキャルピングは小刻みに利益を狙っていく一方で、相場が思惑と反対の方向に進んだ場合は損切りも小刻みです。わずかな損失を確定させた後ですぐにまた次のチャンスを狙いにいくので、自分でスキャルピングを続けない限りはポジションを持たないのが基本です。

知らない間に損失が拡大することがないので、スキャルピングは実は最も安全なトレード手法のひとつです。

(つづく)





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